
ご予約・デザイン相談は店舗にてお受付いたします。
ご予約ホーム・入稿ホームなど整い次第お知らせいたします。
リソスタが目指すのは、
誰でもふらっと立ち寄れる
街角の印刷屋さん。
SUTが目指している〈リソスタ〉は、「0(zero)」だったところから一緒に作ることができる場所です。それはリソグラフ印刷云々ということの前に、何かを作ってみようと思う“キモチ(動機)作り”もそのひとつと考えています。初めての方でも常連の方でも、いつでもふらっと立ち寄って、自分の中にあるキモチをカタチにできる場所。そんなコミュニティ・スペースを目指しています。
そもそもSUTには、ふらっと立ち寄られた方との何気ない会話(コミュニケーション)がきっかけとなって生まれたZINEや雑貨がいくつもあります。自分の中にあるモノをカタチにしたいという“キモチ(思い)”を共有することで、新しい関係を築くことができるのも、SUTという場があってこそだと実感しています。

大正生まれの築100年以上の長屋の一角
SUTを訪ねてくださる方たちは、実は無意識のうちに何かを作ってみようと思う“キモチ(要素)”を持っている方が多くて、接客中に生じるちょっとした会話(コミュニケーション)は、皆さんから発する“キモチ”がきっかけとなっているように思います。

「ZINEと雑貨シリーズ」2月と11月開催

フリペ・ZINE初級講座
リソグラフ専門の印刷所というのは日本にいくつかあって、パイオニア的な工房だったり、カリスマ的な存在の出版社だったりと形態は様々です。彼らが発行する雑誌やZINEには、作ること・伝えることに対する情熱の力強さを身近に感じることができます。そこには発行者の個人的な思い、家族や仲間や地域を思うキモチが強く存在しているからだと考えます。
SUTが作る「リソスタ」では、ふらっと立ち寄られた人たちのZINEはもちろん、僕らの思いをZINEにしていく活動を、リソグラフ印刷という表現方法を使ってひとつ一つカタチにしていけたらと考えます。

リソグラフ機MD5450を譲り受け「プレ・リソスタ」を2024年11月オープン
なぜリソグラフなのかーー
自分たちで刷る
SUTを運営する「株式会社東京ピンポン」は、代表の山本とSUT店長の清水の二人による編集デザイン制作会社です。
取材、撮影、編集、デザイン、そして印刷に入稿するサイクルは、何十年もの間経験してきましたが、印刷に関しては刷り出しに立ち会うことはあっても、実際には印刷工場の職人さんに任せることになります。
リソスタ では〈ボクらだけではなく、集う人たちと一緒に作る場所〉という標榜がある以上、自分たちの手で印刷できることも重要だと捉えます。その点リソグラフは、スペース的にもコスト的にも、何より仕上がり面での満足度を考えると、僕らに導入できる唯一の手段でもあります。

唯一無二の色
SUTでは2020年から開催している「ZINEと雑貨」シリーズがります。実はイベントスタート時はまだリソグラフの知識がなく、その魅力的な色味も単なる個性の一つとして認識していました。それはお客さまも同様にリソグラフの知識がないまま、色の魅力に惹かれて手にする方増えていきます。
人を惹きつける色の正体「リソグラフ印刷」は、ずっと古くから存在していて、僕らにはとても身近で小学校や役所で使われていることを知ります。同時に日本のみならず、世界中のアーティストがリソグラフの唯一無二の色に魅了されていることも知ります。

自分で刷る面白さ
僕らがリソグラフ工房に出向いて印刷するようになって2年弱。講座に参加することから始まり、ZINE作りのお手伝いを経験し、自らのZINEや作品を刷るまにでになりました。まだまだ未熟ではありますが、経験を通して学びがたくさんありました。編集やデザインするという前提はありますが、リソグラフ特有のデータ制作や印刷工程上の課題をクリアして、ゼロから完成まで一通りを体験することで、改めて”自分で考えて作る”ことの喜びを実感することができる。
SUTの「リソスタ」は、そんな作る喜びのきっかけを提供できる場所になればと考えています。

ボクらだけで作るのではなく、集う人たちとコミュニケーションを重ね、一緒に楽しく作り続けていくための重要なポイント。
そこには世の中のしがらみなどなく、純粋に自分の思いを伝えるためのモノづくりの共有。
リソグラフはそんなボクらを支える重要な役どころになると信じています。
そんなきっかけを
あと押してしてくれるのが
リソグラフ



SUT〈リソスタ〉
クラウドファンディング
チャレンジ
リソグラフ印刷工房〈リソスタ〉オープンに伴い、クラウドファンディングにチャレンジします。
2025年12月1日スタート
詳細は近日中に公開いたします。
〈リソスタ〉受注内容
SUTのリソグラフスタジオが提供するサービス

リソグラフ印刷
リソグラフ印刷経験のある方からは、データを入稿していただき印刷をします

ZINE制作の補助
編集・デザイン、印刷・製本までの制作に関することから、費用や販売することまで、「作って売る」ためのトータルケア

リソグラフデータの作成
アクリルや写真など、アナログで活動する作家さんの作品をリソグラフで印刷するためのデータを作ります

ワークショップ・講座
編集、デザイン、印刷データ作成など、ZINEや作品づくりのサポートをWSや講習会を開催して行います

作品のアレンジ
アナログ・デジタルによって作成された作品を、リソグラフ印刷でアレンジします

販売・展示
ZINEや雑貨はSUT店舗やオンラインと、各種イベントに参加して販売します
RISOGRAPH
リソグラフ印刷の魅力
世界で唯一無二のデジタル印刷機「リソグラフ」は、1980 年代に流行した「プリントゴッコ」を開発した日本の理想科学工業が生み出した印刷機で、世界中のアーティストたちを夢中にさせています。ヨーロッパやアメリカでデザイナーのスペシャルツールとして広まり、逆輸入的に日本のデザイン界にも拡まってきました。世界中でクリエイターたちによってZINE や作品作りに幅広く使われ、日本でもアートシーンでのユーザーが増えている印刷方法です。その独特で鮮やかな色を生み出すインクは、以前から食物を原料としてきましたが、現在では国産の米ぬかを利用して作られ、輸送にかかる燃料を削減し、SDGsの観点からも注目されています。
印刷した際の「ズレ」や「かすれ」「混色(乗算)」、一枚ごとに変化する刷り上がりは、リソグラフならではの偶発的効果と捉えています。またそういった点を踏まえ、紙の質感や、刷る色の順番、濃度や速度をコントロールし、刷り上がりのオリジナリティを追求する醍醐味があります。一般的な印刷では、作成されたデータを忠実に再現することを求められることが多く、実務経験者としても技術を学んできました。リソグラフで印刷することは、そういった経験を一瞬で吹き飛ばしてしまうほどの破壊力があります。潔くリソグラフのインクに委ねながらも、これまでの経験から、よりリソグラフの特性を活かしてゆくことも無限に可能だと考えます。
SUTが制作・発行のリソグラフZINE

林丈二のあれも地図、これも地図。ZINE
路上観察家でイラストレーターの林丈二さんの作品や言葉を預かって、リソグラフで印刷することを活かしたコラボZINE。SUTが初めてリソグラフ印刷用のデータ作成まで手がけたもの。デザイン期間は1週間でしたが印刷データの制作は1ヶ月も。特に苦労した色指定。次回作成のために全ページ使用用紙&色指定台割を作成して挟み込みました。
・180×180mm/58ページ
・印刷:レトロ印刷
・2023.10.15
※全ページ使用用紙&色指定台割付き

台灣ZINE
SUT店長が何度か訪れてきた台湾の旅の写真と、ふと思い出す記憶たちを繋げたZINE。2冊目のZINEは写真、言葉、デザイン、データ作成までをすべてオリジナルで作成。データ作成は二度目ということもあり約1週間ほどで完成。今回も各ページの色指定表を作成。帯のみオープン工房のNOT GUTTERにて、自分たちで印刷にチャレンジ。
・A5変形/60ページ
・印刷:レトロ印刷
・2023.10.15
※全ページ使用用紙&色指定台割付き

韓国旅のZINE「パッ モゴッソヨ?」
SUT店長が大病を患って寝たきりだったころ、ベッドの中で見ていた韓国動画クリエイターたちのモッパン。生きる力をもらった韓国フードを食べに出かけた3泊4日の旅をまとめたZINE。
リソグラフ印刷・製本まで、すべて自分たちで制作した記念すべきZINE。
・A5/28ページ
・印刷:NOT GUTTER
・2024.11.1