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繁田穂波さんの作品は、下地(海)を岩絵具(日本画)で描き、それを彫って描かれる精緻な白い線で創りあげてゆきます。まるで雄大な宇宙空間を “いきもの”たちが泳いでいるような、幻想的な世界です。彼女の作品そのものは美しいのですが、じっくりと見ていると、美しさと同時に儚さも感じさせます。それは『輪廻転生』や『生死感』というテーマ(思い)が込められているからではないでしょうか。今回の展示のテーマタイトルは「Earth/地球」。下地となる美しいブルーの海には、よく見ると地球上のさまざまな出来事が描かれ、白い線で描かれる水棲生物たちは言葉を発するわけではないですが、その眼の奥に儚くも強いメッセージを宿しています。今回の展示では、昼と夜と見え方が変化する試みも見どころの一つです。昼は太陽や照明によって照らされるあたたかな海、夜はブラックライトで照らされる深海をイメージ。今、僕らが生きているこの地球は、ただ美しいだけの星ではなくなってしまったけれど、それを一つひとつ元の姿に還していくような、そんな願いが込められた展示になりそうです。
繁田穂波さんの作品は、下地(海)を岩絵具(日本画)で描き、
それを彫って描かれる精緻な白い線で創りあげてゆきます。
まるで雄大な宇宙空間を “いきもの”たちが泳いでいるような、幻想的な世界です。
彼女の作品そのものは美しいのですが、
じっくりと見ていると、美しさと同時に儚さも感じさせます。
それは『輪廻転生』や『生死感』というテーマ(思い)が
込められているからではないでしょうか。
今回の展示のテーマタイトルは「Earth/地球」。
下地となる美しいブルーの海には、
よく見ると地球上のさまざまな出来事が描かれ、
白い線で描かれる水棲生物たちは言葉を発するわけではないですが、
その眼の奥に儚くも強いメッセージを宿しています。
今回の展示では、昼と夜と見え方が変化する試みも見どころの一つです。
昼は太陽や照明によって照らされるあたたかな海、
夜はブラックライトで照らされる深海をイメージ。
今、僕らが生きているこの地球は、
ただ美しいだけの星ではなくなってしまったけれど、
それを一つひとつ元の姿に還していくような、
そんな願いが込められた展示になりそうです。
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繁田穂波/水棲生物画家
命の循環をテーマに水棲生物を用いて、生命の強かさや儚さを描く。絵具の層を彫って描く流線は「その生命から感じ取る息吹」を表現している。ペン画を製作してくなかで描くことでゴミを出し続けていることに違和感を感じ、岩、土、貝殻などの日本画の絵具に着目し現在のミクストメディア作品に転向した。不要になったブイ(浮き)にアートを施すことで、新しい命を吹き込み生まれ変わらせるアップサイクルアートにも精力を注いでいる。
【新型コロナウイルス感染症対策として】
入場はマスク着用とさせていただき、入店時には手指のアルコール消毒をお願いしております。また『緊急事態宣言』発令中につきましては、同時に入店4名様までと人数の規制をさせていただきます。ほかSUT『感染対策』のガイドラインをご覧ください。
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